AIってどうやって作ればいいの?未経験からAIの作り方が学べる本7選

AIってどうやって作ればいいの?未経験からAIの作り方が学べる本7選

これからAIエンジニアを目指す方にとっては「AIはどうやって作るのだろう?」と、AIの作り方が気になるものです。

筆者の感覚ですが、エンジニアは料理人に似ていると思います。

作り方のレシピを理解して表現するスキルがあることで、はじめて料理が作れます。AIの作り方を学ぶことは、まさにレシピを学ぶことに他なりません。AIの作り方を知っておけば、必要となるスキルも見えてくるでしょう。基礎が身についていればアレンジも利きます。

そこで今回の記事では、

  • AIの作り方(概要)
  • AIの作り方(学び方)

に触れ、AIの作り方が学べるおすすめの本7冊をご紹介します。

記事を読み終わるころには、「AIの作り方」を学ぶ第一歩が踏み出せるようになるかと思います。

特にこれからAIエンジニアを目指す方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

目次

AIの作り方(概要)

AI 作り方 概要

はじめに一般的なAIの作り方を見ていきましょう。

とはいえ、難しく考える必要はありません。分かりやすく考えるため、ここでは「自動会話ロボット」を例にしてご紹介します。(ドラえもんをイメージしてもらえればと思います。)

次の3ステップで作成します。

ステップ①:データを集める

最初のステップでは、AIに学習させるためのデータを集めます。

人間の表情をくみ取った機能を作りたいのであれば画像データが必要になりますし、言葉を解析したいのであれば言語データが必要になります。AIが判断するためのパターン(材料)を集める、とイメージしてもらうと分かりやすいかと思います。

作成するAIによって必要となるデータ量は異なるため、実際にはステップ①~③を繰り返しながら、AIの精度を高めていきます。

ステップ②:学習済みモデルを作る

次に、集めたデータを元にして学習済みモデルを作成します。

例えば「うれしい」との感情を判断する機能を作る場合、

  • 口角が上がる
  • ありがとう、との言葉
  • 楽しい、との言葉

などのデータが「うれしい」を意味すると理解させた学習モデルを作ります。学習モデルとは、すなわち「プログラム」のことです。統計学を元にしたアルゴリズムやPythonなどのプログラミング言語を駆使して作成します。

ステップ③:サービスに組み込む

最後に、出来上がった学習モデルをサービスに組み込んで動作させます。

サービスの横展開が可能で、ロボットの例で言うと、複数のロボットに同じAIエンジン(学習済みモデル)を組み込むことができます。

SF映画などで、AIが暴走した題材が取り上げられることがありますが、基本的にAIは学習モデルに応じた行動になりますので、人間の想定を大きく超えるようなリスクは低いと言えます。

また、AIは試行錯誤しながら制作するのが一般的で、一度サービスを作ったら終わりではありません。データが不足していると思えば、再びステップ①に戻ってデータを集めるプロセスを得て、学習済みモデルを作り直します。

AIの作り方はどうやって学べる?

AI 作り方 学習方法

では具体的にAIの作り方をどのように学べば良いのでしょうか?

パッと思いつくのは、インターネットで検索して個人や企業のブログから学ぶ方法です。またはプログラミングスクールの無料体験で学ぶこともできます。そして一番おすすめなのが本です。

ここではそれぞれの学び方のメリット・デメリットをご紹介します。

個人/企業ブログ

現役のAIエンジニアやAI関連企業に紹介されている内容を参考にする方法です。

AIの作り方に関する概要を詳しく知れる反面、実際に手を動かして作ることには向いていません。

特に未経験の方にとっては、実際に手を動かしながらAIの作り方を学ぶことが大切です。個人や企業のブログは、ある程度の基礎が出来上がった段階、もしくは基礎固めと同時並行で参考にするのがおすすめです。

無料体験サービス

AI関連講座やプログラミングスクールの無料体験を活用する方法です。

一例として「10秒ではじめられる人工知能学習サービス」でおなじみのプログラミングスクール「Aidemy」では、キャッチコピーの通りすぐにAIプログラミングを体験できます。

プログラミングをしながら作り方を学びたいと考えている方におすすめです。一方、プログラミングとAIの作り方を同時並行で学ぶ必要がありますので、特に未経験の方にとってはハードルが高くなりがちです。

本(おすすめ!)

AIの作り方を学ぶ方法として、最もおすすめしたいのが「本」です。

本が以下の点で優れています。

  • 専門家の知識・知恵が詰まっている
  • ディレクターの校正を得ているため、分かりやすい表現になっている
  • 基礎を学びながら、実際に手を動かせる

本のメリットは、義務教育で使っていた教科書をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。教科書さえしっかりとやっておけば、基本は身につきます。練習問題もついていますので、基礎固めに最適です。

筆者があるフリーランスエンジニアの自宅に行った時に、部屋中に置かれている本の量に驚いたことを思い出します。(100冊以上あったと思います。)なんでこんなに本があるの?と尋ねたところ、「普通だよ」との返答。エンジニアの学習意欲に驚かされました。

1冊1,000~2,000円くらいで手に入る本は「最高の自己投資」と呼ばれることもあるくらいです。もちろん、自分と合わない本もあるでしょう。買ってはみたものの「つまらないな・・」と途中で読むのを辞めてしまうこともあると思います。

ですが、それでも効果はあります。AIエンジニアの考え方・表現の仕方が書かれていますので、将来AIエンジニアを目指す方にとって、「現役のエンジニアはこのように考えているんだ」との気づきにもなるでしょう。

なお、AIエンジニア関連の本はこちらの記事でも詳しくご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみて下さいね。

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AIの作り方が学べるおすすめ本7選

AIの作り方が学べるおすすめ本7選

ここでは、おすすめの本7冊をご紹介します。

本を選ぶ際は、「読んでみたいな」との自身の直感をぜひ大切にしてください。直感は、今自分にとって必要なことを教えてくれるシグナルです。

①Excelでわかる機械学習 超入門


おすすめポイント

プログラミング不要です。EXCELが使える環境さえ整っていれば、実際にデータを打ち込みながらAIの仕組みを理解できます。AIの作り方が直接学べるというよりも、AIの仕組みに特化した内容になっていますので、AIの作り方の内「データの集め方」を集中的に学びたい方におすすめの1冊です。

②退屈なことはPythonにやらせよう

おすすめポイント

「色々なAIの作り方を学びたい」そんな方におすすめしたいのが本書です。タイトル通りノンプログラマーを対象に書かれた本なので、プログラム未経験でも一から学べます。注意点は本のボリュームで、全部で616ページ!!あります。そのため、全て吸収するのではなく、気になったところを斜め読みする辞書的な使い方で学ぶと良いでしょう。

③Pythonによる AI・機械学習・深層学習アプリのつくり方


おすすめポイント

AIの学習パターンである「機械学習」と「深層学習」は明確に違います。本書では、それぞれのケースでの作り方が丁寧に解説されていますので、AIの作り方を体系的に学べます。プログラムのサンプルがダウンロードできますので、演習をしながら作り方を学べるのもうれしいポイントです。

④Pythonと実データで遊んで学ぶ データ分析講座


おすすめポイント

「AIを使ったデータ分析を学びたい」そんな方におすすめなのが本書です。データ分析に必要となる統計学が具体的にどのように使われるか、様々な事例を元に解説されています。Amazonで試し読みができますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

(☆試し読みはこちら☆)

⑤Python + LINEで作る人工知能開発入門


おすすめポイント

LINEのAPIを使った「LINEボット」の作り方を丁寧に解説している本です。APIを使いますので、前提となるプログラミングの知識は不要です。チャットボット市場のCAGR(年間平均成長率)は35.5%の伸びが予想されていて、需要の高まりからAIエンジニアが不足すると見込まれる分野です。

なお、市場に流通しているLINEボットはたくさんありますが、チャットボットツール「hachidori」が有名です。気になる方はぜひ公式サイトにアクセスしてみてください。

⑥人工知能の作り方


おすすめポイント

「ゲーム業界に興味がある」そんな方におすすめなのが本書です。著者の三宅さんは、株式会社スクウェア・エニックス テクノロジー推進部に在籍されています。また、国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI 専門部会を設立し、日本デジタルゲーム学会理事を担当するなど、ゲーム業界における第一線のAIエンジニアです。ゲーム業界にAIがどのように使われるのか、どのように作られるのか、など幅広く学べる1冊です。

⑦ゼロから作るDeep Learning


おすすめポイント

本書は2016年9月に出版された本で歴史がありますが、今でもなお人気です。難易度はやや高めですので、入門書を一通りやり切った後に、「もう少し ML の力を付けたい」、「もう少し理論的な部分を知りたい」と思った方におすすめです。

基礎が身についたら、早めに実践経験を積むことが大切

もしも、あなたの目標が「AIエンジニアになる」ことであれば、AIの作り方の基礎を学んだら、早めにやって欲しいことがあります。

それは、「学校・プログラミングスクール・AI関連講座など、AIプログラミングを実践できる環境に飛び込むこと」です。

なぜなら、実際にアプリケーションをつくることで、AIエンジニアにとって必要になる問題解決能力や知識・スキルが身につくからです。

もちろん、昨今はWebで様々な情報が得られますので、独学でもAIエンジニアに必要となる知識は得られるでしょう。しかし、特に未経験の方がAIエンジニアを目指すのであれば、独学はあまり有益な方法とは言えません。

詳しくは下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にして下さいね。

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「鉄は熱いうちに打て」のことわざ通り、やる気がある内に行動に移すことがポイントです。未経験であればこその素直さ、知識欲を活かすこともできるでしょう。考え方によっては、AIエンジニアになる上で「未経験」は大きなプラスとなってくれます。

まとめ

AIの作り方を学びたいなら、まずは本の購入がおすすめです。

例えばAmazonで買ったとして、Kindleであれば一瞬、紙媒体であっても1~2日後には「AIの作り方が詰まったノウハウ」が届きます。専門家の知恵が幾多の校正を得て作られた本は、数千円を投資する価値が十分にあります。

気になる本があれば、さっと手に取って「AIの作り方」を吸収してしまいましょう!

著者:はっつん

IT企業のマーケティング兼、フリーランスライター。医療系IT企業で、エンジニア、法人セールス、マーケティング、事業運営と、10年以上のキャリアを歩んできました。これらの経験をベースに、進化するAIに関するテクノロジーの解説、ビジネスへのインパクトなど、幅広い観点からの記事を書いています。

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