AIエンジニアになるには専門学校がおすすめ?3つのメリットとは?

aiエンジニア 専門学校

20代で未経験からAIエンジニアを目指す方にとって、専門学校に通うことは有力な夢の実現方法の一つです。

しかし、専門学校は2~3年間の時間をかけて学ぶことになります。入学してから「やっぱり辞めておけばよかった!!」との後悔は避けたいものです。

そのためには、専門学校を選んだ理由を明確にしてから進路を決めることが大切です。そうすることで、学ぶ信念が生まれ、継続する活力となります。

今回の記事では、専門学校に通う3つのメリットと就職先をご紹介します。

ぜひ、専門学校をメリットを理解し、学習環境選びの判断材料にしてみて下さいね。

目次

AIエンジニアの専門学校の特徴は?

AIエンジニアを目指すための勉強ができる専門学校。

近年、AIエンジニアの需要が高まっていることから、年々AIに特化した勉強ができる専門学校が増えてきています。

AIエンジニアの専門学校の特徴として、カリキュラムの充実や実践的なプロジェクトが挙げられます。

AIエンジニアの専門学校では、AI技術やデータサイエンスの基礎から応用まで幅広いトピックを学べるカリキュラムが用意されています。

具体的には、機械学習や深層学習、自然言語処理やコンピュータビジョンなどの分野を学ぶことができます。

また、実際のデータセットを用いて問題解決に取り組んだり、実業務に近い環境でのプロジェクトを経験できるため、現実の課題に対してAI技術を適用するスキルを身に付けられるのもポイントです。

AIの勉強に特化した専門学校ということで、業界との連携やコミュニティの形成も重視され、ゲスト講師の講義やインターンシップに参加できるメリットもあるでしょう。

AIエンジニア専門学校の3つのメリットとは?

aiエンジニア 専門学校 メリット

AIエンジニアは需要が高まることが予想されていて、20代を中心に人気の高い職業です。

これに伴い、AIエンジニアを養成する専門学校が増えています。

検索サイト「ベスト進学ネット」でAIエンジニア向けの学校を検索すると、大学が9件、専門学校は3倍の27件がヒット。大学よりも環境選びの選択肢が広いことが分かります。

「AIエンジニアを目指すための学校は選べる時代」とも言えるでしょう。

専門学校を選ぶ3つのメリット

AIエンジニアになるための学習環境は、専門学校以外にも、大学、プログラミングスクール、独学などたくさんあります。

では、専門学校のメリットとは何でしょうか?

ここでは、他の学習スタイルにはない、専門学校のメリットを3つご紹介します。

専門学校のメリット①:AIエンジニアへの学習意欲が高まる

未経験からAIエンジニアを目指すのであれば、「どこで学ぶのか?」はとても大切です。

ここでは、専門学校が学習環境として優れている点をご紹介します。

スタートラインが同じ

「朱に交われば赤くなる」

このことわざにもあるように、やる気に満ち溢れているメンバーに囲まれた環境であれば、自然と影響を受け、AIエンジニアになるモチベーションの支えとなってくれます。

専門学校に入学してくる学生は、幅広く学ぶ大学とは違い専門性を求めていますので、目標が明確です。学ぶ意欲は初めから高いことが期待できるでしょう。

そして多くの学生は、10代後半から20代です。時間をかけて学ぶことができる年代であり、未経験でのスタートなため、目標に向かって切磋琢磨できます。年代が近いので、仲間意識が芽生えやすい利点もあります。

退路を絶てる

専門学校の学費は年間50万円以上かかります。

一例として、日本電子専門学校AIシステム科の学費は、2年間で2,455,000円です。

経済的な余裕がなければ通学は難しいと言えますが、その分「元を取り返さないと!」との気持ちになって、やる気に繋がることも期待できます。

大学との違いも見逃せません。大学は4年通う必要がありますが、専門学校は2~3年で卒業になります。

例えば「2年間、全力でAIエンジニアを目指してみる」など、期間を決めて学ぶには、専門学校は適した環境と言えるでしょう。

まとまった学習時間を確保できる

学校に通うことである種の「学習への強制力」が働きます。

独学であればやる気の有無で学習が続かない可能性がありますが、学校に通えば「やらなければならない」とのプレッシャーがかかります。図書館や自習室など、気分によって学習環境を変えることもできます。

トータルの学習時間の一例として、日本電子専門学校では2年間で1,820時間かけて学びます。これだけの時間をAIエンジニアになるために投資できる!と考えればわくわくしませんか?

さらに専門学校であれば、つまづいたときでもクラスメートや先生など相談できる相手に困りません。

「AIエンジニアの学習に、ある程度のまとまった時間を割きたい」と考えるのであれば、専門学校の学習スタイルはぴったりです。

なお、AIエンジニアになるためのポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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専門学校のメリット②:AIエンジニアへの学習を効率よく行える

AIエンジニアに求められる能力は「AIプログラミングやデータ解析を駆使して、社会に求められる価値を提供していく」ことです。

そのため、AIエンジニアを目指すのであれば、アウトプット力は最も重要な要素になります。

言い換えると、アウトプット力が身につけば活躍の幅が広がると言えるでしょう。

専門学校にはアウトプット力を磨ける強力な特徴があります。

実践経験豊富な講師から直接学べる

専門学校の講師は、現役のAIエンジニアであることが多いです。

一般論に終始することなく、ビジネスに直結した話題が提供されますので、AIエンジニアにとって必要な知識を実践的に学べます。

業界に精通した人の元で学ぶことで、技術の移り変わりが激しいAI業界において、最先端のニーズを捉えながら学習を進められます。

実践経験が積める

プログラミングは、初めから完璧なコードをかけることはなく、思った動作にならないケースがほとんどです。

つまづいた時の解決方法も大切なスキルで、「書籍を読む」、「Googleで検索する」、「誰かに聞く」など、AIエンジニアとしての課題解決能力は、実践を通じて磨かれていきます。

専門学校は実習中心です。実際に手を動かす作業が多いので、AIエンジニアとしての必要なスキルを試行錯誤しながら学べます。

さらに、AIエンジニア向けのクラスには課題発表や企業向けのプレゼンなど、与えられた課題に対して成果を公表する機会が設けられます。

アウトプットに対してフィードバックを得ることで、AIエンジニアのニーズを肌で感じられることでしょう。

専門学校のメリット③:AIエンジニアへの手厚い就職サポート

「AIエンジニアになる」とは「企業に就職する」ことです。

いずれフリーランスエンジニアを目指すにしても、まずは企業での実務経験を積んで、仕事の受注感覚を身につけてからの方が良いでしょう。

専門学校は就職率が高いのが特徴で、これは多くの入学者が専門学校を選ぶ理由でもあります。

ここでは、専門学校で行われている就職サポート例を2つご紹介します。

資格もとれる

一つ目は在学中に資格を取れることです。

資格には「自分の実力を証明してくれる」価値があるため、企業に就職する際の強力な武器となります。

各専門学校では、ITパスポート、基本情報処理技術者試験などの情報処理系の国家資格や、G検定、Python試験などのAIエンジニア関連資格のサポートを積極的に行っています。

なお、G検定、Python試験は未経験者でも取りやすいため、おすすめの資格です。

AIエンジニア関連の資格に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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就職しやすい

多くの専門学校は、卒業の最終的なゴールを「就職」と位置付けています。

この目標を達成するために、企業で実際に働くインターンシップ、企業による合同説明会、面談練習など、就職活動に関する様々なサポートが用意されています。

手厚い就職サポートは「学校」ならではの特徴なので、積極的に活用することがおすすめです。

具体的な就職サポートを確認したい方は、以下のサイトでチェックしてみてください。

◆駿台電子情報&ビジネス専門学校(就職サポート)

◆日本電子専門学校(就職サポート)

AIエンジニアの専門学校の入り方

専門学校は、4月または10月の入学で定員を設けているのが一般的です。

願書を提出し、履歴書と面接による選考が行われます。

面接では、AIやITについての専門的な知識を求められることはありませんが、入学してから意欲的に学ぶ姿勢があるかどうかは見られるため入学までにどのような勉強をしてきたのかを話せるようにしましょう。

特に、注目しているAIのサービスやシステムについてなどAIに関心があるかどうかの質問はよく出てくるので対策をしておくのをおすすめします。

AIエンジニアの専門学校の学費は?

AIエンジニアの専門学校の学費は学校や地域によって異なりますが、初年度は入学金なども含めて120万円程度、2年目以降は年間100万円程度の学費が目安になります。

一般的な2年制コースの専門学校の場合、卒業までに総額220万円~250万円と見ておくのが良いでしょう。

AIエンジニアの専門学校は他の専門学校と比較して専門性の高いプログラムを提供するため、学費がやや高めになる場合があります。

また、プログラムの長さや内容によっても学費が異なることがあるのでチェックしておきましょう。

専門学校からAIエンジニアになるための就職先は?

専門学校からAIエンジニアに就職するには、専門学校に届いている採用募集をチェックするか就職サイトなどでチェックするのが一般的と言えます。

専門学校で好成績を残した場合、OBや教師の紹介でオファーを貰って就職するケースもあります。

ここからは、専門学校からAIエンジニアになる場合の職種を紹介します。

ITやAIの開発会社

近年、多くの企業がITシステムやソフトウェアの開発を行っており、AI技術の導入や開発にも積極的な姿勢を持っています。

そのため、ITやAIの開発会社では、若いAIエンジニアを積極的に採用する企業が増えています。

IT開発会社では、様々なプロジェクトに携わりながらAI技術の開発や導入に関わることができます。顧客の要求に応じたAIソリューションの提案やカスタマイズも行うことがあります。

一方で、AI開発会社は機械学習やディープラーニング、自然言語処理などのAI技術を駆使して新たなAI製品やサービスの開発に取り組んでいます。

AIのアルゴリズムやモデルの開発、データの前処理やモデルのトレーニングなど、AI技術に関連する業務に従事することができます。

医療機器や家電メーカー

医療機器メーカーでは、AI技術を活用して医療分野を革新する取り組みが進んでいます。

このような職種では、AIを用いた医療画像解析や診断支援システム、医療データの解析など、医療現場での効率化や精度向上を目指したプロジェクトに従事することができます。

データのセキュリティやプライバシーの重要性も高いため、それらを考慮しながらAIシステムの開発に取り組むことも求められます。

また、家電メーカーでは、AI技術を活用したスマートホームやIoTデバイスの開発が進んでいます。

AIを搭載した家電製品や音声アシスタントの開発、センサーデータの解析やユーザー行動の予測など、快適で便利な生活環境の実現に向けたプロジェクトに従事することができます。

各業界の研究職

各業界の研究職は、その業界特有の問題や課題にAI技術を適用し、新たな解決策を開発しています。

例えば、自動車メーカーの研究職や化学・製薬会社の研究、農業・食品メーカーの研究職などが挙げられます。

自動車メーカーでは、自動運転技術の開発や車両センシング、安全性向上のためのAIの応用、化学・製薬会社では、AIを用いた新薬探索や材料設計、反応予測などの研究が進められています。

農業や食品業界では、AIを利用して農作物の生産管理や品質管理、食品の品質改善、農業生産の効率化などに取り組んでいます。

こういった研究職に就職することで、AI技術の専門知識と応用力を活かし、各業界の課題やニーズに対応するための研究開発に取り組むことができます。

ただし募集要項が大卒のみの場合もあるので注意

AIエンジニアを目指すことができる専門学校ですが、大手企業や上級の仕事の場合、募集要項が大卒のみの場合もあるので注意が必要です。

目標にしている企業がある場合は、専門学校に入学する前に卒業後に募集要項に満たせることができるのかを確認しておきましょう。

もし、専門学校では採用基準に満たない場合は、大学への編入や目標を大学に切り替えることも検討するようにしましょう。

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専門学校のカリキュラムと習得できるスキル

aiエンジニア 専門学校 スキル

ここでは、具体的な専門学校のカリキュラムをご紹介します。

AIエンジニア向け専門学校

※学校名をクリックするとカリキュラムが確認できます

学校名 学科名
日本電子専門学校 AIシステム科
日本工学院 AIシステム科
駿台電子情報&ビジネス専門学校 AIコース
FCA福岡デザイン&テクノロジー専門学校 AIクリエーター専攻
JOHO 広島情報専門学校 AIエンジニア専攻

その他の専門学校が気になる方は、「ベスト進学ネット」などで学校を検索してみましょう。

カリキュラムの特徴

どの専門学校でも共通していますが、AIエンジニアのスキルとしては「開発環境構築」と「プログラミング」を身につけるカリキュラムになっています。

簡単に言うと、「自分でAIアプリを作れるようになる」ことを目的とした内容です。

開発環境にはGCP、プログラミング言語はPythonを学ぶケースが多い傾向にあります。

【用語解説】

用語 解説
GCP Google Cloud Platformの略。プラットフォームとはITサービスの土台となる部分。AIエンジンはプラットフォーム上で動作させることが多く、プラットフォームを使った環境構築はAIエンジニアにとって必須のスキルです。GCPは業界シェア20%以上を誇るメジャーなプラットフォームです。
Python AIエンジニア向けのプログラミングでは必ず学習する言語です。

未経験からAIエンジニアを目指すのに「専門学校」はアリか?

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正直なところ、未経験からAIエンジニアになる道のりは決して楽ではありません。何故なら、AIエンジニアになるために必要なスキルは、どれも学習するのが簡単ではないからです。

プログラミングでつまづくこともあるでしょう。数学の学習で嫌気が指してしまうかも知れません。

モチベーションを保つ上では、実際にAIアプリを作って「できた!」と実感し続けることがとても重要です。

例えば、何かのスポーツでいつまでも練習ばかりでは飽きてしまいますよね・・。

「試合で活躍したい!」と思うからこそ、練習を頑張れるものです。

実習がメインの専門学校は、この喜びを感じる瞬間がたくさんあります

そしてクラスメートのほとんどは、未経験からスタートです。

専門学校は基礎から学べる環境ですので、2~3年後はAIエンジニアとしての基本的なスキルは身についていることでしょう。

結論、専門学校のメリットが「自分に合ってそう!」と感じた方は、選ぶ価値があります。

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まとめ

今回の記事では、専門学校に通う3つのメリットをご紹介しました。

数年間という時間をかけて専門的な知識や技能を学べ、就職サポートも充実している専門学校は、未経験からAIエンジニアを目指すための有力な方法です。

反面、お金と時間がかかります。

そのため、ある程度、経済的・時間的なゆとりがある方におすすめできる選択肢です。

AIエンジニアになるために必要な知識や技術を身につけるためには、他にもプログラミングスクールや未経験者向けの講座などもあります。できるだけ短期間で転職したい方はこちらを選ぶのが良いでしょう。

ぜひ、専門学校のメリット・デメリットを理解した上で、「AIエンジニアになる」夢の実現方法を選んでみて下さいね。

著者:はっつん

IT企業のマーケティング兼、フリーランスライター。医療系IT企業で、エンジニア、法人セールス、マーケティング、事業運営と、10年以上のキャリアを歩んできました。これらの経験をベースに、進化するAIに関するテクノロジーの解説、ビジネスへのインパクトなど、幅広い観点からの記事を書いています。

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