できないのが、当たり前。変革が激しいからこそ、新しいことへ挑戦する【6/27(木)イベントレポート#2】

2019年6月27日、渋谷ソラスタコンファレンスでESTYLE AI LOUNGE主催のもと「【ESTYLE AI LOUNGE】データアナリスト・機械学習エンジニアの実情とAIキャリアの築き方」が開催されました。

イベントではデータアナリストの浅野礼子氏(株式会社ドコモ・インサイトマーケティング)、u++氏、機械学習エンジニアのばんくし氏に、自身の経験や今後のAI人材のキャリアについてお話いただきました。

本記事ではu++氏(@upura0)が登壇。自身のキャリア、そして今後のデータ活用について発表しました。

目次

変革の激しい時代だからこそ幅広く、新しいことに取り組む

u++氏(以下、u++):浅野さんが企業のお話をされていたので、私は社外の話で15分を使おうかなと思います。よろしくお願いします。

u++氏発表スライドより引用

今日お伝えしたいメッセージから話しますと、機械学習だったりとかデータアナリストだったりとかいろいろ変革の激しい時代になっていて、ちょっと僕自身も何も先が見えないと。だからこそ幅広く新しいことに取り組んで自分がこういうことをやったら好きなのか嫌いなのか、得意なのか苦手なのかっていうことを知っておくことが大事かなと思っています。

で、正直これで僕の話はもう終わるんですが、後はこれをサポートするような話をしたいと思うので気楽に聞いてほしいです。

お寺に生まれ育ち、大学は工学部へ進学。

自分の遍歴からいうと、お寺の長男として愛知県名古屋市に生まれました。割と仏教とかに親しみを感じながら過ごしていて、「人間ってどんなもんなのかなぁ」というような話もいろいろ考えながら生きていて、まぁ実際長男なので継ぐかなっていうのも考えたりもしたんですけども…。

一応もうちょっと広く社会を見たいなって思い、仏教系の大学とかには入らずに、東京の総合大学に入りました。

そういう考えもあって大学でもいろんな話を聞きたいなあと思い、学生新聞をやっていました。学部が理系っていうのがあって学生新聞の電子版とか、IT系の業務とかを担当するようになって、これが個人的な「プログラミング」との出会いでした。

たまたま1年上の先輩にプログラミングやデータサイエンスに詳しい先輩がいて、その先輩に教えてもらって一緒に受けた授業で「機械学習」を学んだんですが、社会人になった今これでお仕事をするようになってきたりと、不思議な縁だなと思っていますね。

情報技術は最終的に”人間”そのものが鍵になる

機械学習に出会ってからいろいろやってきて、機械学習に限らずなんですが、情報技術ってものを社会実装だったり応用だったりをするには、最終的に鍵になるのは人間かなぁと個人的に思っています。

私の卒論は地方自治体との共同研究で、先に浅野さんがお話されたような位置情報データ、空間情報データを分析するみたいな題材でした。

最初はゴリゴリに統計機械学習的な分析結果を町役場に持っていったんですけど、現場の方々の反応を感じたり指導教員と議論したりを経て、最終的にはコミュニティの中に情報技術をどう落とし込むかを考えると単純かつ意思決定のしやすいアルゴリズムに落とし込むのが大事なんじゃないかっていう結論に達しました。

そういう経験もあって、機械学習とかも最後に応用って観点で見ると、人間というものにたどり着くのかなあと思っています。

巷で流行っている議論に「AIに仕事を奪われるんじゃないか」って話があると思うんですけど、個人的には人間らしさっていうのが考えられるようになってくるだけかなと思っていて。

つまり、機械学習とかいろんな技術の発展で仕事そのものが変わってきて、人間がやる必要ないものがどんどん消えていくはずなんです。

減った時に何が残るのかとか、人間はそもそも何ができるのか、自動化せずに人間の頭を使ったほうがいいよねっていうのは何なのか。機械学習の応用というのを考えていくと「人間ってなんぞや」とか「人間ってなんでこんなことをするのかな」というのを考えなくちゃいけないと思っています。

“合わせ技一本”で勝機を探る

u++氏発表スライドより引用

こんなふうに、生まれ育った中で人間ってなんぞやと考えていた話と、情報技術というちょっと離れたアプローチがつながったっていう成功体験を自分の中で持っています。お寺に生まれたから仏教のことだけを考える…というのではなく、ちょっと離れた目線で見てみると、もう少し世の中を広く考えられるんだなぁと。

いろんなことをやっておくと、自分の好き嫌いとか、得意不得意というのがわかってきます。例えば、機械学習に触れたことで自分はこれが好きってわかったし、そんなに苦手じゃなかったというのもわかりました。

学生新聞のときに広告営業とかもしていたんですけど、これは合わなかったなとかも行動することでわかりました。

おそらく、どの界隈でも単体だと自分の上位互換っていくらでもいると思うんですよ。ですけど、おそらくお寺で生まれて、Kaggleで準優勝したことがある人って僕しかいないかなと。そういう合わせ技一本みたいなところは可能性としてありそうなので、いろいろ頑張ってきたいなって思います。

“できないのが当たり前”と思っておく。

個人的に大事だなと思っている考え方としては「できないのが当たり前だな」というのがあります。できないから恥ずかしいじゃなくてできないのが当たり前なので失敗しても気にしなくてもいいかなぁと。

それで、できなかったとして、失敗することを批判してくる方がいてもそんな人とは関わらなくてもいいんじゃないかなって個人的には思っていますね。

幅広くやっておくことの副次的な効果として、自分がこういうこともできるよっていうのを世の中に見てもらえるのがあると思います。自分の場合は、こういう登壇の機会もいただくことができました。

あと個人的に良かったと思っているのが「辞める選択肢ができる」ことです。いつでも転職できるぞという気持ちが自分の中にできるかできないかで、今の会社の体質への不満とかを真面目に考えたり、きちんとそれを伝えたり。

辞める選択肢を作ることで、その辺りが変わってくると思います。その方が個人にとっても組織にとっても絶対いいことだろうなぁと考えています。

u++氏発表スライドより引用

改めて今一度まとめると変革の激しい時代なのでいろいろやってみるといいんじゃないかというお話をさせていただきました。以上で発表を終わります、ありがとうございました。

(会場拍手)

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